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メーカー評議員のご紹介

メーカー評議員のご紹介

メーカー評議員は、ジャパニーズウイスキーのつくり手の皆さまで、日本ウイスキー文化振興協会の主旨にご賛同いただき、ジャパニーズウイスキーの定義の法制化と、ジャパニーズウイスキー文化の振興のため、ご協力いただいている方々です。

※ 蒸溜所名の50音順に掲載しております

勝本 隆昭

Takaaki Katsumoto

養父蒸溜所 工場長

勝本 隆昭

2000年から2010年までの10年間酒類小売店に勤務し、小売の現場で酒類の知識と販売経験を培い店舗運営についても学びました。
その後2014年に株式会社ウィズワンに転職し、全酒類卸売業の倉庫管理責任者として8年間従事し、物流の最適化と酒類の品質、在庫管理を追求してまいりました。
倉庫業務管理の傍ら、細井氏、清水氏の両氏から技術指導を受けながら、養父蒸溜所の立ち上げに参画し、
2023年9月からの製造開始し、現在に至る。

養父蒸溜所

YABU

養父蒸溜所

・所在地:

兵庫県養父市大屋町中間844‐1

・オーナー企業(創業年):

株式会社ウィズワン

・創業(蒸留開始年):

2001年(2023年)

蒸留や熟成の"最適化"を試みる
山奥の革新的な蒸留所

養父市は、兵庫県北部にある但馬地方の一部で、その養父市に2023年に誕生したのが養父潤所だ。但馬地方は良質の水で知られたところで、蒸所の目の前を清流の若杉川が流れ、周りは深い森に囲まれている。
ここは大阪に本社がある酒の卸・小売業、ウィズワンが創業した蒸留所で、約8,000mの養鶏場の跡地に蒸留棟と2棟のウェアハウスを建設。蒸留所は一部ガラス張りのモダンな建物で、周りの風景にも溶け込み、夜にはガラス越しにスチルなどがライトアップされるという。
造りはワンバッチ麦芽1トンで、使用する麦芽は主にオーストラリア産のノンピート麦芽。それをビューラー社製の4 本ローラーでグリストに粉砕し、イタリア製のフルロイターマッシュタンで糖化する。イタリアのフリッリ社に製造ラインの発注をしており、マッシュタンも同社の関連会社のもので、スチル、ローワインタシク(シリリシスピリッツタンクなどもすべてフリッリ社製。
抽出する麦汁量は5,000リットルで、発酵槽は木補にこだわり、これは日本木槽木管製だ。現在はオレゴンパイン製が4基入っているが、将来的には6基まで抽やせるよう、スペースを残している。
スチルはフリッリ社製で、初留1基、再留1基のワンペアだが、日本のモルトウイスキー蒸留所ではあまり見られないウォッシュチャージャーを発酵槽とスチルの間に入れている。オープンスタイルの巨大なもので、ここにいったんモロミを受け入れることで、モロミの中の炭酸ガスを飛ばし、モロミの熟成を促すのだという。蒸留を最適化するための工夫で、伝統的なスコッチのテクノロジーなのだとか。
2025年には見学ツアーの実施、2026年10月に初リリースを目指す。

松本 匡史

Koji Matsumoto

マスターオブウイスキー 吉田電材工業株式会社 代表取締役社長 吉田電材蒸留所

松本 匡史

大手食品メーカー、大手メーカー系コンサルを経て、2013年に産業機器を設計製造する「吉田電材工業(株)」並びに関連会社「(株)ヨシデン」の代表取締役に就任。2022年にクラフトでは日本初となるグレーンウイスキー専業蒸留所「吉田電材蒸留所」を設立。同蒸留所はアジア最大級のコンペティション「TWSC2024」にて、ベスト・クラフト・ジャパニーズ・ディスティラリーを受賞するなど話題となっている。また、ディスティラリーオーナーとしては初のマスターオブウイスキーに合格し、日本で14人目の同資格保有者となった。

吉田電材蒸留所

YOSHIDA DENZAI

吉田電材蒸留所

・所在地:

新潟県村上市宿田344-1

・オーナー企業(創業年):

吉田電材工業株式会社

・創業(蒸留開始年):

1940年(2022年)

日本初のグレーン専業
クラフト蒸留所が誕生

医療機器や産業機器などの製造販売を行う吉田電材工業が、異業種参入で設立した吉田電材蒸留所。新潟県村上市にて2022年10月より本格稼働を始めたこの蒸留所の一番の特徴は、日本で初めての“グレーン専業クラフト蒸留所”であることだ。
現在、日本のクラフト蒸留所はモルトウイスキーのみを生産しているところがほとんど。よって、オール国産原酒による“ジャパニーズウイスキー”の基準を満たしたブレンデッドウイスキーを造るには、国内のどこかの蒸留所からグレーン原酒を入手する必要がある。今後高まるであろう“ジャパニーズブレデッドウイスキー”の需要をにらみ、他社との差別化をはかる意企も含めて、グレーン専業の道を選んだ。通常、蒸留所名は地名を冠して名付けられることが多いが、あえて家業の名前にしたのも、モルトではなくグレーンということで他の蒸留所とは異なるものにしたかったのだという。
 吉田電材工業3代目社長であり、蒸留所所長の松本匡史氏は、農学部の出身。大学ではワインも醸造していたという。さらに、卒業後はキユーピーに就職し、食品工場の運営に関するノウハウも身に付けた。異業種参入とはいえ、「ウイスキー好き」というだけではないバックグラウンドを持つ。

 仕込水の主な水源は日本一綺麗な一級河川として選出されたこともある荒川の地下水で、硬度57mg/ℓ前後の軟水。原材料にはデントコーンやライモルトなどを使うが、まずはそれらを混合するために3基の穀物ビン(容器)に入れ、宝田工業製のハンマーミルを使って粉砕する。
モルトウイスキーでいうところのマッシュタンにあたるクッカーは、ドイツ・コーテ社のステンレス製。容量は5,000リットルで、マッシュタンと違って濾過はしない。発酵槽はドイツのボックマイヤー社が製造したステンレス製で、容量5,800リットル、高さ約5mのものが6基林立する。
スチルはクッカーと同じコーテ社の、ヘルメット型ポットスチル(容量5,000リットル)と8段コラムスチル(全長●メートル)のハイブリットタイプ。シカゴのコーヴァル蒸留所で使用されているスチルと同様のものだ。実は、コーヴァル社はコーテのアメリカでのライセンス権を持っており、全米200ヵ所近いクラフト蒸留所に機器を納入している。10月上旬に行われた吉田電材の初蒸留には、コーヴァルの創業者であるロバート・バーネッカー氏もアメリカから駆け付けたのだという。
まずは年間仕込み回数180回、10万リットル(平均アルコール度数62%)の生産を目標とし、将来的には年間250回以上を目指したいと意気込む。
 原材料もすべて国産にするという青写真も描き、新潟県内の農家と共にデントコーン、大麦、小麦、ライ麦をつくるプロジェクトも始めた。今後、日本の様々な穀物を使ってウイスキーを造りたいという。生産が軌道に乗り次第、見学の受け入れなども開始する予定だ。

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